
「自分に嘘はつきたくない。やりたい仕事をえらんでいます。」
フュージョンナイトクラブ ママ
桜井 さゆり
短大を卒業後、銀行へ入行。その後劇団員・ダンサーを経て、現在はフュージョンナイトクラブのママとして活躍中。
― プロとして目指していること
フュージョンナイトクラブは、六本木でも言わずと知れた有名クラブ。そこでママをしている桜井さゆりさんにインタビューをした。華やかなドレスに身を包み現れたさゆりママ。あまりの美しさにため息を漏らすほど。まずは現在の仕事について、お話をしていただきました。
「クラブのママとして働いています。どうしたらお客様が喜んでくださるかを常に考えています。六本木という土地柄もあり、周りにはすごい店がいっぱいありますが、その中でこの店を選んでもらえるように、日々努力しています。神経をすごく使う仕事なので、大変は大変です。お客様が求めていることをその時々で察知しなければいけない。そのために、スタッフや女の子の教育にはものすごく力を入れています。お客様に気を使えない女の子がいたら、他の女の子に代わってもらったり、とかもね(笑)。お説教も必要なときにはしますよ。そうやってお客様がまたご来店してくださることを目指しています」
― やりたいこと、向いていること
現在はクラブのママとして最上級の接客を目指し、活躍している桜井さゆりさんだが、実はクラブのママになるまでには想像以上の紆余曲折があった。
「短大を出てから銀行に2年勤めていました。それは親を安心させるという意味合いもあってのことでした。だけど働いてみると、コピー取りなど面白みのない仕事が多かったんです。銀行を辞める時には、『いまに見てろ!』っていう手紙を支店長に書いたりしましたよ(笑)。それでその後、ずっとやってみたかった劇団に入ったんです。そこで2年やって卒業したあとに、ダンサーの道へ進みました。だけど、自分のやりたいことと、くる仕事のギャップに悩んで…。私は自分がメインで踊りたかったけど、実際はバックダンサーの仕事ばかりでした。才能が無いのか、努力が足りないのかは分からないけど、バックダンサーが私のやりたいことではないと思って。お給料も3ヶ月で20万だけで、そして毎日拘束されてバイトもできない生活でした。やりたいことと、向いていることは違うんだなって思い、ダンサーに対する未練がなくなりました。ました。そんな時、友人にこの仕事を紹介してもらったんです。思い返して見ると今までいろんなことを選んできたけど、その時その時でやりたいことを選んでいます。自分に嘘をつきたくないって思っています」
様々な職業を選択してきた桜井さん。どんなときも、自分に正直な選択をしてきたことが伝わってくる。現在は、銀行に勤めたときには想像もしなかったであろう職業に就いている彼女だが、自分自身の選択に後悔はない。

― クラブのママという仕事、そしてその魅力
そして最後に、彼女はこの仕事の醍醐味について語ってくれた。
「お客さんがまた来てくれる、これに尽きます。テレビに2度クラブのママとして出演したことがあるんですけど、テレビって面白くするために良い人と悪い人をつくるでしょ。それで私は悪役になってしまったんです。本当の自分とテレビの中の自分が全然違っていて、あの時はショックでした。だけどそれを見たお客様が『俺はちゃんとわかってるからね。』って励ましてくれました。そういうお客様がいることが、やりがいです。ダンサーをやっていたときは、水商売を馬鹿にしていた面もありました。そういう風にしかこの仕事を見てなかったんですよね。でも今は全然違います。色々な人に出会えるし、誇りを持ってやっています」
取材を終えた私たちの目には六本木のネオンよりも華やかで目映い桜井さんの姿が焼き付いていた。今夜も桜井さんは極上の接客で人々を幸せにしていることだろう。




